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チェーンの弊害。あるいは期待したラーメンが食べられなかった件について。揚州商人というラーメン屋がある。
5年前ぐらいになるが、実家の近くにやけに混んでいるラーメン屋があったのだが、それが揚州商人であった。 『中国から日本へ渡ってきた祖父がはじめ、親子三代で作り上げた味』と言う、物語性のあるお店で、中で働いている人も10代後半から20代初めの女性が中心で、若い女性が厨房へ入ってラーメンを作るというちょっと変わったラーメン屋であった。 ラーメンの種類が豊富で、味も結構おいしく、2〜3回足を運んだ覚えがある。 当時は2〜3店舗しかなかったと記憶している。 その後、月日が流れ引っ越したりしたので、そのラーメン屋の事はすっかり忘れていたのだが、最近、住んでいる近くに新しく揚州商人ができたので久しぶりに思い出し、この間、ラーメンを食べに行った。 正直、がっくし・・・。 すっかりチェーンの味になってしまっていた。 店舗のコンセプト(親子三代、若い女性をアルバイトとして使う等)は変わっていないが、すっかりパッケージ化されており、何だか普通のチェーン店に来たような感じ。 昔の手作りな感じもスタッフには無く、元気は良いのだが、マニュアル通りに接客している印象は否めない。 肝心の味もどこで食べても同じようなチェーンの味。 きっちりスープから仕込んでいるのではなく、本部からスープの元や具が送られてきて、加熱調理しているのでは無いか的な味になりさがっていた。 それでいて、値段は1000円近くする。 もっと安くて美味い、ラーメンと真剣に向き合っているラーメン屋なんてくさるほどあるじゃん。 何だか損をした気分だった。 チェーンオペレーションの弊害って、やっぱりありますよね。 どんな人間がやってもある程度の結果を出せる形での仕組み作りがチェーンオペレーションの一側面なんですよね。 共通の食材、共通のスタッフマニュアル、etc. まぁ、それにより、スケールメリットを生かした形での多店舗展開が可能なので、ビジネス的にはありな話しなんですが・・・。 しかし、受け手側としてはどうしても飽きてしまう。 どこへ行っても標準化された同じ味、同じ雰囲気。 店舗を一気に増やすのには良い手法ですが、認知されると同時に下り坂へと変わって行くのが常ですから、商売として良い時に次の一手を考えた方がいいですよー。 この記事に対するコメントコメントする
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